寒い!昨夜から雪。今は解けたけれど、ストーブ2個付けてもまだ腰のあたりがスースーするほど冷え込む。外の夏みかんが風で揺れている。枝が大丈夫かと心配で外に出てみたけれど、えらく元気いっぱいの黄色が輝いていた。
岡田君のシクラメンも気になり、アトリエに運ぶ。それにしても岡田君からもらった新種のパピオンという花のかわいらしいこと。見ると自然に顔がほころんでくる。

2006年最後のブログ。
例年よりも1年の終わりを強く感じている。
別れ、出会い、仕事。忙しい1年だった。

けっこう強いと思う。この仕事を30年近く続けてきたのだ。
つい最近放送された『ターシャ・テューダーの世界』
一番印象に残ったのは『自分を信じて時を待つ。それが出来るかどうかね』という絵本作家としてのターシャさんの言葉だった。
『自分を信じて時を待つ』…その気持ちは私自身の心の中にもあった。何があっても自分を信じて絵を描き続けた。そしてじっと時を待つ。自分のやりたいことにぶれなかったことだけは確か。ただし、自分を信じることは、そこに根拠があるわけじゃないし、ものすごくエネルギーを要する。時を待つことだって。
絵を描くことはもちろん楽しいことだけれど、そうこうして過ごした30年間が私を少々のことではヘコタレナイ性格を作ってくれたのかもしれない。

それでも、父の死は応えた。もちろん誰もみんな経験することだけれど、私は幼い頃からお父さん子で、中年と言われるこの年齢になっても、あの頃の父の娘のままだった。母に苦労させた父ではあったけれど、ただの一度も父の嫌な面を見つける事無く終わった。一方、私は良い娘ではなかったと思う。父の思い通りの生き方はしなかったから。絵のことばかり考える娘をどんなに心配したことだろう。それでも父は一切何も言わず、私が描く絵を柔らかく批評し、いかにも父親らしい優しい眼差しを注いでくれた。そんな父を失った衝撃は、お葬式以降泣かなくなった私の髪の毛や爪を一気にカサカサにした。
そして続いてテツの死。もはや失意のどん底である。

でも、今日私が一度も笑わなかったかと言うとちゃんと笑っているし、
幸せも感じている。
母さん、よく頑張ったね。ついでに私もよく頑張ったわ、
などと言いながら、母と二人で夕食。
以前は父を中心に、母も私もとにかく飛び回らなければならなかった。
今は、『今日の予定は?』『そろそろお風呂に入る?』『今夜何食べる?』ってな具合。それもまた良しと考えよう。

失意の中にいたとき、救ってくれたのは絵…。そして寄り添ってくれた方々の心の暖かさだった。自然に感謝の気持ちがわいてくる。

テツのお墓にハナミズキの木を植えた。名残惜しそうに庭を見つめていたテツにハナミズキを贈ってやりたい。そう思って買いに行ったらそのセンターの森口さんが『テッちゃんには思い出があるから、僕からテッちゃんへの贈り物にするよ』と言って植えて下さったのだ。
大晦日は母と二人、浄光寺の鐘をつきに行く。そこで新しい風を心に入れて、そして新年を生きようと思う。
ハナミズキの赤い花、早く咲いてほしいな。
1年間ずっと見守ってくれたアトリエの小窓に目をやった。小窓はアトリエを建てる時に、幼い頃に憧れた屋根裏部屋をイメージして作ってもらったもの。
ひょいと小窓から外をのぞくと幼い子どもの気分だし、心がしんみりしている時も何だかあの窓が見守ってくれていた気がする。
ありがとさん。来年もよろしくね。

(ごあいさつ)
★みなさま、今年も1年本当にお世話になりました。
軽いタッチで日記形式に毎日書くわけでもなく、たま〜に真面目くさい文章を長々と書いてしまい、それでも読者でいて下さることに深く感謝しております。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
良いお正月をお迎え下さい。