めまぐるしい日々だった!

まずは、山陰中央新報暮らし面の記事。「私の原点」という新しい企画で、その一回目としてインタビューを受けた。私の原点は恩師、有賀忍先生から受けた言葉。「君は不器用だから仕事によって手を抜くような技術は持ち合わせていない。だからどんな小さな仕事も心をこめて精一杯に描きなさい。心をこめた絵はどこかで誰かが見ていてくれて必ず次の仕事につながる」と言う言葉を今も忘れていない。お茶を飲んだりして休憩しながら、長々と話した私の話を山本洋輔さんが本当に温かい文体で伝えてくださった。

そして、その記事を読まれた日本海テレビの前田さんが「取材をしたい」と電話をしてこられた。翌日の取材!美容院にも行けず、髪はぱさぱさ、しかも寝不足。いつもこうなんだなあ〜私の人生。いざという時に弱い。それで、取材は朝10時から夕方まで長時間に及んだ。正直、大変だったけれど、前田さんの追求心、粘り強さ、集中力には驚いた。夕方のニュースの時間帯なので、そんなに長い放送ではないはずなのに、そこまで?と思うほどの念の入れようだった。仕事とは、やはりそこまで厳しいものなのだと改めて思い知った。カメラマンは珍しく女性で、根性のある素敵な人だった。

心臓が壊れそうなほど、ドキドキして放送を待つ。印刷物という媒体に慣れているから、ノーチェックの放送などは恐ろしいのなんの。当日は、母と、テレビから五メートル離れたところからコワゴワ見た。とても近くじゃ見られない。やはり、緊張していた。放送時間がえらく長く感じられた。緊張していてメグさんじゃないみたいだったという感想もあった。向かないよね、やはり。

その緊張から解き放れたと思うと、すぐに安来市の荒島交流センターでのイベントが近づいて。
山陰中央新報の加藤さんが退職後、子育て応援組織「キッズ&ファミリー」の立ち上げに参加され、その初企画ということだ。荒島交流センターの古志野さんや、加藤さん、私が考えていたことは同じこと。

「誰も来なかったらどうしよう〜」

当日、オープンの11時近くなっても人が少なくてハラハラ。ところが、いきなりたくさんの人が現れた。当初30人くらいかなと思っていたら、120人集まってくださったということでビックリ。さっきまで不安顔だったみんなの顔が一気にほころんだ。加藤さんなんて、男の料理教室で腕を磨き、当日寿司ごはんを100人分作っていらしたのだから、さそかしハラハラされたことでしょう。

元少子化室の黒田さんも一緒に来てくださり、現在の少子化室長の難波さん、そして吾郷さんも応援にかけつけてくださった。

お客さまは赤ちゃんや、2歳〜3歳くらいの子どもたちだから、絵本の読み聞かせ(メイト社のしかけ絵本「ちいさなまほうつかいるるちゃん」、そして学研のしかけ絵本「ねむりひめ」を選ぶ)は聞いてはいないだろうなと思っていると、いえいえ、シ〜ンと静かに聞いているのでした。
でもそこはやっぱり子ども。特大の紙に自由にどんな絵でも描いていいよということになれば盛り上がること!子どもの絵は本当に天才的だ!その純粋な目が私の背中に突き刺さるわけで。

いい汗かきました!
翌日は、白状するとバテてダウン。ムカムカと頭痛。緊張が解けた時の私のクセで。でも、多くのみなさまに感謝です。ありがとうございました。