あぁ、急がなきゃ!
駆け足でアトリエの玄関にくると、何か変なものが!
葉っぱにくっついているこれは何?驚いていると、母が『あぁ、それ、蝉の抜け殻をくっつけといたんよ、面白いでしょう?』と。私以上に変った母だ。

2007年のカレンダー販売のお陰で、来客多し。お茶請けに母が作る栗羊羹が大活躍している。渋皮煮をする時、渋皮に傷をつけてしまった栗を利用して今度は栗羊羹を作る母。これが美味しいんだなぁ〜。甘過ぎず、つるんと柔らかで。そして、親戚の和恵さんとか今井美術館の月森さんが作り方を教えてと言ってメモを取るので、母もまんざら悪い気はしないらしく嬉しそうに張切って教えていた。
さて、私も負けずにケーキを作ろうかなと思っていた矢先に、友人のケメさんが青森から帰省したばかりのお姉さんと一緒に来訪。去年からお姉さんの農園で収穫されるリンゴを分けてもらって食べているけれど、これがまた格別に美味しい。その農園で『今朝木からもぎ取ってきた』という紅玉をおみやげに戴いた。感激!

葉っぱ付きのその姿の可愛らしいこと!紅玉は今やスーパーでもなかなかお目にかかれないし。ケメさんが『めぐさんはお菓子教室に通っているんだし、紅玉でアップルパイを作ればいいよ』と言う。はいはい、そうね、と言いながら、まずは仏壇にお供えした。翌日、じぃ〜っと眺める。そのままで食べたいな、やっぱりと、パクリ!密が入った紅玉だ。全て残さず母と食べちゃった。

リンゴの木があるといいねと話しながら、ふと畑を見ると、ついこの前までなかなか熟さないなと思っていた柿がたわわに実っていた。あぁ、今度は柿の収穫だ。

 

嬉しいような、大変なような。そのうち干し柿作りが始まる。父がどんなお菓子よりも干し柿が好きだった。
うまいなぁ〜と言ってまるで子どものような顔をして食べていた父を思い出す。

涙って不思議なものだ。予想している時は出ないで、不意に出るものなのかなぁ?
いつも父と散歩していた小径にミゾソバと似た可愛い花や小菊がいっぱい咲いていた。昔なかなかダンディーだった父が、杖をつき、少しでも元気になろうと散歩していたその時の必死な後ろ姿を思い出して不意に涙がこみ上げた。
今年の秋は淋しいよ、父さん。

さて、そろそろ本気で絵を描かなくちゃ。
待って下さっている人たちがいる。その幸せをかみしめながら。