民話集「さくらえのみんわ」。いよいよ立ち会い印刷で、23日、24日と、まる2日間、柏村印刷に通った。立ち会い印刷はこれで何度めだろう。技術士の方とも顔なじみになった。本機印刷に入る前の色校正でも、大変な手作業を加えてもらっている。

めったに印刷室には入れてもらえない。入る時は、名前、目的、入室時刻を記入して、入室許可証をもらって入る。 
インクのツンとした匂い。私は割合好きで、一日中いても平気だし、また、巨大な印刷機が動く様を見るのは面白い。そして何よりも、人間の手作業の魅力。聞けば目が回りそうな値段の高性能の印刷機だけれど、繊細な調整をするのは「人」だから。今回の担当も、柏村印刷で最もキャリアのある人。
「なるほど、佐々木さんはこっちの色の出方が好きなんですね。わかりました。ちょっと、考えるところがあるんで、待っていてくださいね」とおっしゃる言葉に、ワクワクしながら待つこと5分。それで、適確に思いのイメージで出てくるんだから、びっくり。
特色刷でないとどうしようもなかった私の絵を、4色刷でここまで綺麗に仕上がるよう工夫してくださった柏村のスタッフの方々にどう感謝していいかわからない。何の仕事でも楽な仕事は無いけれど、印刷の仕事も見ていると本当に重労働。一冊の本が出来上がるまで、いやもう大変なんだから!

実際、東京からの仕事依頼があると、柏村印刷で印刷してもらったポスターなどを参考にしてもらおうと資料に同封するのだけれど、「こちらではこんな印刷は出来ません。ご了承下さいね」と最初から言われてしまうのですよ。

印刷終了して、ホッとして久々の開放感。母を誘って旭町の温泉へ。無料の高速道路を走ってスイスイと。ところが行ってみれば休業日。ギャフン!となったけれど、そのお隣の旅館の温泉に入ってゆったり。そこは、食事が出来ないのでがっかりだったけれど、母が「メグとドライブ〜!」と言って喜んでいた。ほんとうにね、どこへも連れていってあげられなくてごめんなさい。

夜はもう虫の音が聞こえる。猛暑だけれど、秋が近づいているのかな。
そういえば,この前、いきなり車の前を動物が横切った。
イノシシに似たまんまるこい体型で、でも、頭のてっぺんからお尻までベージュ色のロン毛でおおわれていた。あんな生き物見たのは初めて。いろんな人に話したけれど、みゆき画材店主の田辺さんが、「それ、ヌートリアかもしれないね、この前益田市でも発見されたし」と。

ヌートリア。あの、毛皮になるヌートリア?!
うん、そうかも知れない。蓮の花が好物だそうだ。うちは睡蓮が主だけれど、ヌートリアが花を食べに来ているのかも。もう一回会えたらいいのだけど。なにしろ一瞬だったから。