私が1ヶ月に1,2度通院している病院の受付に、ハクション大魔王の人形がいつも飾ってあり、いいなぁと思っていた。それで『このハクション大魔王、どこで売っていましたか?』と聞いたことから、思いがけずプレゼントして頂いた。魔法のランプの形をしている時計まで。ラッキー!ウレシ〜!
まだ電池が入ってないけど、スイッチを入れると、何かするみたいよと看護婦さんから聞いたので、帰ってから早速電池をいれてみた。その何かとは腰をくねくねしてダンスをすることだった。あぁ、ゆかい!

ところで先日今井美術館の今井館長さんがアトリエに寄られた。
早くも2008年のカレンダーの取材場所の検討会というわけだけど。驚くなかれ、もう準備を始めないと間に合わないのだ。
ちょっと苦くなってしまった紅茶を飲みながら、瞬く間に取材場所6カ所が決まった。

館長さんがアトリエに仲間入りした『ハクション大魔王』に気がついて、『ねえ、そこのスイッチを入れたらハクションするんじゃない?聞かせてみて〜』とおっしゃる。私は喜んでスイッチを入れた。
『なんだ、ハクションしないんだねぇ』と館長さん。『そうですよ、ハクション大魔王自身はハクションしないですからねぇ』と私。世間の○歳と○歳はこんな会話はしないだろうなと思い、おかしくなった。

思えば、数年前個展をしたとき、画集に絵入りサインをしようと椅子に座ると、遠くにいたはずの館長さんがピューンと飛んでこられて、じっと私の手もとを見つめ、なになに?なに描くの?と興味津々。そして『たぬきさんの後ろにウサギさんをもう1匹増やさない?』と突如提案。ウサギですかぁ?と言いながらそれを描いてみると確かにバランスが良くなったりして、館長さんのひらめき感覚に驚いたものだ。

今年4月には院展の全国巡回展が今井美術館で開催される。島根県初ということになる。
平成7年に美術館が開館されて今日まで大変な苦労と努力があったに違いないけれど、ハードスケジュールの中、どんな時も軽やかで、楽しそうに東奔西走しておられるのは見事だと思うし、片腕の月森さんとともに頑張ってこられた姿を思い出すと、ちょっと涙腺が緩んでしまう。

仕事での鋭敏さ、厳しい審美眼に加えて、現代では失いがちな童心を合わせ持つ館長さん。
仕事柄、童心を持っていなくてはいけないのは私の方なのに、どうも負けている気がする。さてさて、絵を描くとしよう。あっと言わせる絵を描かなくちゃ。ハクション大魔王にお願いしてみようかな。乞うご期待…?