10月23日、溝口知事さんと対談した。この私が………デス。

対談が決まったと知らせがあったのはいつのことか。それすら覚えていない。私にとってはオオゴトだった。普段、夜中に外の猫を冷やかしながら、ひたすら絵を描いているだけの私。緊張するなと言われてもそれは無理な話だ。
少子化対策の「COCCOLOこっころ」事業が順調で、子育て応援パスポートの協賛店が2000店舗になろうかという勢い。パスポート普及率も70パーセントに達し、県が一方的に送付するものと違って手続きを要する種類のものでこの普及率は驚異だそうだ。ことのは大賞も人気だということ。それを記念しての対談が決まったと報告を受けた。

それからと言うもの、仕事は手につかないし、肩がひりひりして、あげく歯痛が起きて、数年前、今井美術館での個展の初日にジンマシンが出てしまったことを思い出した。私の小心さは自分でも呆れるばかり。よ〜し、ショウガ紅茶を死ぬほど飲むぞ〜!と体を冷やさない努力。そして歯科病院通い。それから、どんな洋服で行こうか、こういう質問が来たらこう答えようとか、もう心はそればかり。母にも今井館長さんにも飛び火して、心配をかけてしまった。

そして23日が来た。少子化対策室室長の今岡さん、湯原さんに付き添われて知事室に入る。知事さんがニコニコして迎えてくださる。
「昨日はどうもありがとうございました」という言葉で始まる。
というのは前日の22日は山陰中央新報社浜田総局の五周年記念パーティーに出席して、そこに溝口知事さんが来賓で出席されていたので、その際、数分間お話が出来たのだった。そのこととは別に、私は22日のその日、溝口知事さんの人への対応に感動したのだった。私の隣に女性が座っていた。知事さんが入ってこられたと同時に熱心に話しかけていて、どうやら交渉事?のようだった。他の人が入れかわり立ちかわりあいさつに来られるもので、知事さんはそのたびに「ちょっと待ってくださいね」と言って席を立たれ、普通はそんなとき、その女性との話は立ち消えになるものだと思う。ところが、知事さんはなんと4回も女性の話のつづきを聞くために戻ってこられた。すごいなと思った。島根県知事は、最後まで人の話を聞く人なんだと思った。あちらこちらから「知事さんは気さくな楽しい方だから」と聞いてはいたけれど、気さく…ではすまない、真に思いやりのある方だと感じたのだった。

それで、23日の対談は1時間に渡って、たくさんの人やカメラに囲まれて進んだ。冷静なつもりだったけれど、口が乾いて困った。手が思うように動かなくて困った。人間緊張するとこうなるんだと言うあらゆる症状を経験した。正直なところ、何を話したか、所々しか覚えていない。最後に「僕は佐々木さんの絵が大好きですよ」と言ってくださり、私はちゃんとお礼を言っただろうかと心配したけれど、ありがとうございますと言っていましたよ、と聞いて安心した。この対談は「フォトしまね新春号」に掲載される。これまた大きな心配の種。

ともかくも無事に終わってよかった〜!!

その日の夕方、コッコリスト(こっころ事業を企画した初代の少子化対策室の方々と現対策室の方々との集い)の食事会があった。みんなホッとしたものだから、食事会の楽しかったことと言ったら!元中央新報の加藤さんもコッコリストのひとり。食事会の前に黒田さんと加藤さんと三人で待ち合わせたけれど、いきなり「あ〜、メグさん、心配していたよ。だって、対談て一対一だよ。フォト島根新春号だよ。カメラマンもいるんだよ。普段のメグさんを知っているだけに、どんなに心配したか」なんて言うんだもの。対談の前に加藤さんと会わなくてよかった!(笑)

前の室長の長岡さん、黒田さん、斎藤さん、山口さん、どの人も分刻みとも言える忙しさ。その中でこの食事会には何がなんでも出席するとかけつけてくださったのだ。加藤さんは「定年退職した自分まで呼んでもらえるこの嬉しさ。この嬉しさは誰にも分からないだろうな」とおっしゃっていた。黒田さんとは言いたい事を言いあって、100パーセント仕事の話をしていた頃の思い出話をした。

知事さんとの対談では貴重なことを学んだ。そして食事会での楽しそうな11人の方々の笑顔を見て、出会いこそが私の宝物なのだということを改めて思った。

翌日帰宅し、母に報告。そして父に深くお礼をした。反対もしない代わりに応援もしない、私の仕事に関しては実にクールな立場を守っていた父。内心は私のことをひどく心配していた。父に…生きている父に報告したかったな、とつい思ってしまう。夕食後、今井館長さんにも報告の電話をした。館長さんもホッとした様子で、良かったね〜!と。

そうそう、24日の午前中は黒田さんと一緒に、加藤さんちの薪ストーブを見せてもらいに行った。何故薪ストーブ?これにはわけがありまして。私のブログは長過ぎるとクレームがあるので、その話は次回に〜♪

加藤さんの奥さまは素敵な人で、薪ストーブでお芋を焼いて待っていてくださった。メチャクチャおいしかったぁ〜!!

(追伸。知事室のお花。こっころのイメージに合わせて、この時期にチューリップを見つけて生けてくださったと聞きました。チューリップのお陰で、少し落ち着いたように思います。そんな配慮をしてくださった方に感謝申し上げます。)