いきなりユンボー2機が、家の畑を掘り起こし始めた。
その地響きで目が覚めた。

うちには昔、田んぼだったところを掘り下げ作った睡蓮池がある。川の水を給水排水が出来るようになっていた場所なので、水を止めてあった栓を抜くだけで池が瞬く間に出来た。これは、実は、足を痛めて畑仕事が辛くなった母の妙案でもあった。
先日、『絵本作家ターシャ・テューダーの庭』という番組を見て、母は感激して何度も再放送を見ては、『ターシャさんの年まで、まだ私は10年あるもんね。勇気がわいた!頑張るからね!』と言って張り切っていたけれど、エーッ?来年のことじゃなかったん?と、母の電光石火の行動に目を白黒。
実は、母の今年の夏バテは特別で、何もする気がしないことを自分でも気にしていた。『私、鬱じゃあなかろうか?』と。どう見てもそうは見えなかったけれど、目標が出来たとたんに元気づいた母にホッとしている。
祖母も母も会社勤めの夫を持ちながら、土地を荒らしてはご先祖さんに申し訳ないと腰や膝を痛めても畑を決してあきらめなかったけれど、いやいや、もとから作物作りが大好きだったのだ。
ターシャさんの花作りは農業の経験が元になっていると知って、母が勢いづいたに違いない。

チャレンジするって凄いなぁ。母より若い私が案外保守的かも。

私も、絵にもっと向上心を持たなくちゃね、と、
じっと描きかけの絵を見る。