アトリエの庭にも母屋の庭にも春がいっぱい!
ここ一週間、ゆっくりと庭を歩くことがなかったけれど、朝の光に照らされてあんまりきれいだったものだから久しぶりに写真を撮った。
ここにも、あそこにもと可愛い花がいっぱい咲いているので夢中になった。

名前…分かっているものももちろんあるけれど、母がいつも『ほら、めぐみの好きな花よ』と言うし、私も『あぁ、これ、私の好きな花だ』と言うし、何処からか種が飛んで来て生えたものがいっぱいあるから、正確な名前が分からないものも多い。ともあれ、毎年、同じ花がどんなに異常気象でも元気に咲いてくれることが嬉しい。

テツのお墓にも行ってみた。テツの記念樹として植えたハナミズキ。柔らかないっぱいの葉っぱが元気に揺れていた。まだ苗木が小さいから花が咲くところまでは今年は無理かもしれない。でもまさしくテツの命だと感じて嬉しいやら哀しいやら。
あぁ、テツのところからこんな風に見えるんだと私のアトリエを見下ろす。
そばにはアザミやキンポウゲが可愛く咲いて、これなら淋しくないねと言いながらアトリエに戻る。

母屋の庭には今ちょうど、牡丹桜が満開。シャクヤクの花も見事に咲き、なんといっても楓の透き通るような黄緑がじ〜んとするほどきれい。
この楓も昔、父が会社に売りに来て断れなくて買って帰ったものらしい。
母が水を得た魚のように庭を歩き回り手入れをしている。『その楓の葉っぱ、
写真に撮ってくれた?』と念を押し、さらに写真を撮る角度まで指示する母。
はい、おっしゃる通りにと写真を撮ってみたけれど?

先日今井美術館での院展会場で新聞社の加藤さんご夫妻と待ち合わせをした。アトリエのテーブルのアネモネは、加藤さんの奥様が、自宅の庭で栽培した貴重な花を惜しげもなくいっぱい切り取り、揺れるバスの中で大変だったと思うのに、水を入れた容器ごと大事に持って来て下さったもの。そのやさしい思いやりに感激しながら、急いで帰って、半分は母屋に、あと半分をアトリエに生けた。

花っていいな。こんなに心を幸せにしてくれるものって他にある?
思い出もたくさん!

庭でも母は『お父さん、見て!きれいでしょ』と話をしている。
父が『ほお〜』と言っている声が今にも聞こえそうな気がしてくる。