シルバーウィークというものがあるなんて知らなかった。次回のシルバーウィークは何年も来ないとか?いつものように余り関係なく過ごすのかと思っていたら、敬老の日に今井館長さんと益田市の持ち石海岸にある素敵なレストランに食事に行くことになった。このレストランの噂は聞いていて、行ってみたいな〜と思いながら数年が過ぎていた。敬老というけど、今井館長さんはまだまだ無関係。たまたま敬老の日になっただけでして〜(笑)。うちの母の場合は、再び久朋君が今度は奥出雲の温泉に連れていくと言って朝早くから一緒に出かけた。母は東、私は西への小旅行。とはいえ、こちら起床時間が遅いために午後4時過ぎに出かけたのであり…。

午後6時到着。海岸がすぐ近くの丘に建つ、本当に素敵なレストランだ。いい天気なら見事な夕日が見れただろうに、あいにくの曇り空だった。
中に入るとまず目についたのが、薪ストーブ。そうか、レンガ造りの煙突は飾りじゃなかったのだ。いいなあ、いつか欲しいな、やっぱり、薪ストーブ!!
レストランの名前は……忘れちゃった!これだからブログなんて書く資格無いですね〜。料理もおいしかったけれど、雰囲気が何よりものごちそう。楽しくず〜っとおしゃべりをして「明日から頑張りましょうね」の声を背にしながら家に帰ると,母が少し前に帰っていたみたいで。だけど、母の場合は朝早くから出かけて夜の9時頃のご帰還だから、遊び過ぎっしょ?また走行距離400キロの旅だったそうで……!!
世間並みに親子共々楽しく過ごせて、よかったぁ〜。

追記:(このブログを読んだ友だちや、知人の方が、そのレストランは「ボンヌママ ノブ」と言うのだと教えてくれました。渡部さん、ケメちゃん、三浦さん、教えていただいてありがとうございました♪)

ところで、つい2、3日前、偶然、BSで、岸恵子(以下、敬称略します)主演の映画「かあちゃん」を観た。予備知識無し。時代劇だけれど、チャンバラではない。まさに童話の世界を映画にしたって感じ。徹底的に人に温かい。徹底的に自分より人の幸せを願う。人の悲しみもよく理解する。人のプライドにも気を使う。物語はシンプルに進み、分かりやすい。こんな物語を映画にした市川コン監督は素敵だなと思い、さらに、一体この原作は誰なのだろうと思ったら、山本周五郎だった。いっぺんにファンになった。これからもっと山本周五郎の本を読んでみたいと思った。日本人の良さ、特徴は、なんといっても「人情」だと思っている。そう思いたい。あんな美しい生き方が出来たらどんなに素晴らしいだろう。藤沢周平の短編集「夜消える」の中の「踊る手」という作品が大好きだけれど、その世界と共通しているのが、人間として本来持つべき当たり前の「人への情け」ということかもしれない。こんな珠玉の物語を一生に一度でも書けたら…そして、絵を描けたら。そんな羨ましい気持が湧いた。

話変り、私は岸恵子という女優にずっと憧れている。大人の女性という風情が好きだけれど、何よりも、孤独感のとらえ方と、シャキッとした生き方が好き。エッセイの中の「夫に別の女性がいると知った時、それは自分がいけなかったと思った。そして、ひとりの男性を他人と共有するなんてまっぴらと思い、ひとりで生きていこうと家を出る決心をした」と言うくだり。そこに留まれば、パリの上流階級の生活は保障されていたし、夫は誰よりも妻を愛していたことを分かっていたのに。あの映画に描かれた「かあちゃん」は自分を見つめぬく強さを持った岸恵子以外では考えられなかったのではないかなと思った。すごく生意気な言い方だけれど…。
日本人て、いいな、と思えた日だった。