(写真の絵は2008年アクアス大賞の受賞者、幼年の部、小学低学年の部の絵です。説明は要らないですよね。子どもの絵はすごいです。見て下さい。上段左から『ハンマーシャーク』萩原こうせいくん/『さかな』清水真音ちゃん/タコがスミをはいてじぶんの顔についた』熊崎優志くん/
下段左から『クラゲのおともだち』岡本かんなちゃん/『ポッカとカニのにらめっこ』谷口優太くん/『リングのいるか』森下えりなちゃん)

童画展は無事に終了したけれど、まだその余韻があり、毎日の生活がざわざわしている。高角小学校、東小学校、整枝学園の生徒たちから感想文が届いた。アクアス大賞の子どもたちに負けず劣らずの可愛い感想文と絵が描いてあり、相当細かいところまで見てくれている生徒たちが多いものだから楽しかった。東小学校の生徒からは、童画展の時に時間切れで描けなかったサインのリクエストがびっしりと書いてあった。それがまた細かい!『白イルカと男の子と女の子』とか『キツネがサッカーをしているところ』とか、サインと言ったって子どもたちは絵を描いてほしいのだから。めまいがするほどの数。でも子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべると、これがちっとも苦痛ではないのだから、鉛筆がスイスイと動いた。普段の仕事もこれくらいの気持ちで描けるといいな、な〜んて。

写真のプリントアウト。お礼の手紙。まだまだやることはいっぱいある。パソコンにかじりついていた時、ホームページの問い合わせからメールが入ってきた。『佐々木さんをテレビで見ました。つきましては〜』と、そのメールは仕事の依頼だった。テレビ?何のテレビだろ?人まちがいじゃないかなあ?と不思議だった。テレビは苦手。カメラの前に立った記憶が無いのにおかしいなあ〜と。でも、そのことはもう忘れかけていた。

ところが今日のお菓子教室の場でそれが判明した。だいぶん前に『安来のおじ』というシンガーソングライターの方がテレビ番組を持っていて、アトリエに取材に来られたことがあった。放送を見ると私の映りのあまりの悲惨さに(まあ、その通りの顔かもしれないけれど)、その時のビデオは封印していた。番組はロングランとして長年続いているけれど、今までの放送の特集をしていたのだそうだ。それをお菓子教室で一緒に習っている友達が見ていた。
『今までの放送で印象に残った人』というところで、(めぐさんも前に出演したことがあるのに、とうとうめぐさんの名前を言わないなあ〜)と思い、がっかりしていたら、最後の『最も印象に残った人』というところで『佐々木恵未さんです』と言ったのだって。え〜!ほんとに?何が印象に残ったというのかなあ?と聞くと、私の『言葉』だと言っていたとか。覚えていない。そのビデオを見れば分かるけど、その勇気は絶対にないし。私、またエラそうなことでも言ったのだろうか?

『ほんとう?それなら安来のおじのコンサートのときは花束を持って見に行かなきゃね』と言いながらその場を締めくくったけれど、とにかく思いがけないことだった。それにしても、その放送を見た人と貴重な縁が生まれたのだから、運が良かったのかな。

テレビと言えば、朝の連続ドラマ『ちりとてちん』で草原兄さんを演じてる桂吉弥さんも出演する落語会が江津市ミルキーホールで開催された。母が行きたいというので、一緒に出かけた。満席だった!満席はテレビの影響もあるのだろうけれど、落語家たちの『芸』はやはり素晴らしかった。『面白かったねえ』と何度も言う母の顔を見ているだけで嬉しくなった。

私の『芸』には『術』という字が付かない。一生その二文字とは無縁だと思う。私の絵は『うまいなあ』と唸ってもらえる絵ではない。でも楽しいね、とは言ってもらえる。私らしい絵をと言ったってどういう絵が私らしいのかは案外分からないし、もっと努力しなければと思うけれど、子どもたちからの感想文を読みながら、ここしばらくの間はニコニコしていたいなと思う。しばらく、、、のつもり。えへへ。