先日は、都野津幼稚園に行った。この頃はよく「おはなし」の依頼をいただく。
(最も苦手なことだけれど、依頼して下さる気持に対して感謝すべきだから)

その際、花坂先生が、最近出版したハワイの童話集を会場で販売しましょうと言って下さったけれど、値段が高めだし、そんなに売れないだろうなあと予想して遠慮気味に持って行った。ところが、他の絵本は書店で買えるけれど、ハワイの童話集は手に入れにくいからとずいぶん沢山買ってくださった。これは嬉しかった。そしてサイン会が始まった。宛名は当然、子どもの名前になる。
「あの、うちは3人です」「うちも3人います」「うちは5人」
え?みんな子だくさん!!本当にここは少子化の日本ですか?と、周りを見まわしたりして!しかも、それぞれのお母さん、子育てが楽しそうで、笑顔が輝いていた。
柳田邦男氏が、「絵本は、子どものとき、親になったとき、そして年をとった時と人生で3回読むといいといい。」ということをおっしゃっているとか。
ああ、絵本たちよ、楽しい旅をしてね、と願う。

続いて浜田第4中学校へ行った。小さな図書室があり、図書館司書の方がいる学校は最近は珍しい。懐かしい木造の中学校で、長い廊下の中央にその図書室があるのだけれど、図書館司書の左田野先生が精一杯の楽しい飾り付けをして、少しでも楽しく本を読んでもらおうという工夫をしていらっしゃった。私の数少ない絵本、童話を机の中央に素敵に飾ってくださっていた。私は特別に読書家でもなく、好きな作家に出会うと、まるで作家はこの人しかいないくらいの勢いで同じ作家の本ばかり読むから偏っている。かわいい図書室でしばらく左田野先生と過ごしているうちに素直にもっと本を読みたいなと思った。子どもに本をいっぱい読ませたいという左田野先生の情熱にひきずられて。生徒たちの楽しそうな顔が浮ぶその図書室に私の絵本や童話集が置かれている。嬉しいな〜。

情熱的な人と会うと、確かに元気が湧いてくる。花坂先生といい、左田野先生といい、楽しそうに仕事をしておられる姿って、素敵!と思った。

さて、外の猫ちゃん。友人から「あれから猫の話は無いの?」と聞かれる。
いや〜もう、世の中猫好きの人が多いわあ〜。私は、チコちゃんがここにいてもいいかというので、いいよと言って、キャットフードをごちそうしているだけなのだ。そこへやってきたチコちゃんのお母さん。これほど仲がいい親子がいるのだろうか。未だに抱き合って寝ている姿を発見!チコちゃん親子がいるところへ、今度はチコちゃんのお父さんらしき猫が加わった。が、ある日、チコのお父さんだと思っていた猫のお腹がぷっくり。ただのメタボだと思っていたけれど、おや?あなた、まさか赤ちゃんがお腹に?ということは、あなたはチコちゃんのお父さんではなくて、おばちゃんってこと?

でも、その猫が、赤ちゃんを産んだ形跡はなく、しょっちゅう、ここにいるということは、チコちゃんのおばちゃんだと思ったのは錯覚で、やはりお父さんかもしれないと思っていた。ところが、彼は、いえ、彼女は隣の家の納屋で赤ちゃんを産んで、そこで乳をあげて、食事時だけうちに来ていたということが判った。

それで、実は今夜、隣の家で育てていた子猫を、母親が(チコのお父さんだと思っていた猫)全員ここに連れてきちゃったのだ!白い子猫、黒い子猫、茶色い子猫、合わせて3匹!可愛いけど、どうするん〜??

子猫をあわせて、いっぺんに6匹の猫家族の面倒をみることに、ってわけ?

どうなるんだろう〜。

メチャクチャ可愛いことは確かだけど。

感心するのはチコ。親たちはここにいたりいなかったり。ここから決して動かないのはチコだけ。急に「おばちゃん」が子猫を連れてやって来ても全然動じないし、我関せず、という具合で。どういう家族構成か正確には判らないけれど、猫社会はとにかく面白い。しばらく静観するしかなさそう。いくら可愛くても猫屋敷になると困るし、近所の迷惑ということもあるので、彼らが猫会議をして、ぼくはこっち、あなたはあっちでね、私は山を越えて彼氏を捜しにいきます、という具合に、うま〜く暮らしてくれることを願っている。