うちのイチョウの木が今年も綺麗に色づいた。
深い黄色が庭の向こうに見えると、今年もあとわずかだと実感する。桜江町の山々も美しく紅葉している。今井美術館への道が楽しくて仕方がない。

11月15日はテツの命日だった。その日を覚えていたけれど、来客でテツのところに行こうとした時は既に日没。1日もテツを忘れはしないからお墓に参ることにこだわりは持っていないけれど、姉ちゃん、何しているんだよぉ〜とテツのふて腐れた顔が思い浮かび、懐中電灯であたりを照らしながら裏山へ。手にはテツの好きなおまんじゅうを持って。もう一度抱きしめたいなどと絶対に叶わないことを人間はどうして願い、また涙するのかな。

母は日々淡々と機嫌良く暮らしているけれど、畑や庭の仕事が一息ついて退屈な様子だ。が、最近何に目覚めたかって『美容』に目覚めたようで。
『黒柳徹子のお母さんが90歳過ぎてからパックしたりして頑張っているんだって。私にも保湿クリームを買って来てくれん?』と母。それで買いに行ったら、『気に入ったら買って下さい』と、サンプルをいっぱいもらった。このサンプルだけでも当分はあるねと母は大喜び。半月後『あのクリームはすごく良いよ。買って来て』と母から1万円預かった。いくら何でも1万円以内で買えるでしょうという予測。それでお店に行ったら1万円どころかビックリする値段だった。引っ込みがつかなくて私が不足分を手伝って買うことにした。桃井かおりがコマーシャルしている例の化粧品だけど、高いなあ、あれは。思いがけず手伝うことになったのだけど、母はそれを神棚に供えそうな喜びようだったので、笑うしかなかった。それで、ここ1週間、じぃーっと母の顔を見ているのだけど、確かに肌がつやつやしている。『ふ〜ん。きれいねえ』と言うと、やったぁ!と嬉しそう。

82歳になっても夢見る乙女?式の生き方をしているところが母のいちばんいいところだと思う。夜は母のおしゃべりにしばらく付き合うのだけど、(その話、私が話せば3分くらいで話しきるだろうにねえ)と思いながら辛抱強く聞いている。

私も母を見習って、テツを引きずるのはもう卒業しなきゃかな。

先日は35年ぶりに同級生と再会した。広島に近い村に住む高校時代の友人が、童画展のことを知ってはるばる来てくれたのだ。いっぺんに高校生の気持に戻って楽しくおしゃべりをした。絵を描いていなければ35年ぶりの再会なんてなかったかもしれない。感謝でいっぱい。嬉しかった。
桜江中学の生徒たちも来場。真面目で可愛い生徒たちだった。ずいぶん詳しく感想文を書いてくれていたので後で読むのが楽しみ〜。このことは後日に。
あっという間に童画展はあと2ヶ月となった。長丁場だと思っていたけれど、早いなあ〜。なんだか終わりたくなくなった。居座ろうかな?えへへ。