記念樹の桜のつぼみがだいぶん膨らんでいるけれど、この寒さにビックリしているみたい。私も一旦しまいこんだ指先だけが出る手袋を取り出して仕事をしている。でも、もうちょっとで春だよという今の季節が一番好き!ふきのとうをわずか一個だけ見つけたと母が言っていたけど。ふきのとう入りお味噌汁、早く食べたいな〜。

2月中に、2008年カレンダーのラフスケッチ6枚を仕上げた。取材場所は、浜田漁港、桜江町甘南備寺のしだれ桜。跡市のホタル祭り。石見町のむし送り(無形文化財)。温泉津のよずくはぜ。有福温泉と決まり、意図的ではないけれど、田舎らしい風景が主となった。色づけはもう少し先になるけれど、早く描きたいなとワクワクする。

浜田漁港はなんてったって、のどぐろの競りを描かなくっちゃ。有福温泉は、ひなびたという感じがなかなかいい。ひなびた、という感じを絵でどう描くかが問題だけど(困ったなぁ〜)。甘南備寺に取材に行った時には、ちょうどお猿さんがいて目が合った。これもきっと縁だろうから絵に登場させることにした。

ラフスケッチを完成してまもなく、母校の江津中学校に出かけた。去年に続いて、卒業生に何かメッセージを、ということだった。この私が?といつも思う。
この私が言えることはただひとつしかなくて、それは、ゆっくりでいいから、たったひとつ自分が大好きなだと思うことを見つけたら、何が起きても、わりとへこたれずに生きていけるよ、ということ。それを伝えるためには、辛かったこと、恥ずかしかったこと、哀しかったことも含めて正直に話すしかないから、ペラペラとまぁ、あらいざらい話した気がする。

数日後感想ノートが届いた。三年生全員が長い文章で感想を書いてくれていたのでびっくりした。夢をあきらめないことにした、絶対に好きな事を見つけるという言葉がいっぱい書かれてあった。
私の絵がある高角小学校から江津中学校に来た生徒も多くて、昔、気持ちが沈んでいる時でも絵を見たら元気が出た、とか、具合が悪くなり保健室に行ってベッドに寝たら天井に私の絵のポスターが貼ってあった、というものもあった。ちょっとは役立っていたんだね、と思ったら嬉しくなった。心配になることを書いていた生徒もいた。絵描きになりたいけれど、両親がもしも絵描きになるなら勘当すると言っているとか。それはもちろん親心なのだろう。でも、本当に真剣なら、親を一生懸命に説得してでも、くじけないで頑張ってほしいなと思う。自分の人生だもの。

江津中学校は体育館の屋根が落ちてきたことからやっと近々建て変ることになっていて、去年それを聞いたから、放送部室とブラスバンド部室を見学させて頂いていたけれど(中学生の時は放送部とブラスバンド部にいたから)今年もまだ昔のままだった。工事開始は大幅に遅れているそうだ。だからもう一度、校内を歩いてみた。音楽室は、コンクールに向けて早朝練習、そして夜8時頃まで毎日練習した懐かしい場所。部員仲間だったともえさん、聖子さん、きんちゃんとは今でも仲良しだ。コンクールで金賞が取れるものと思っていて銀賞に終わった時、部長のロクさんが黒板を叩きながら悔し涙を流していた姿が昨日のように思い出される。相当に悔しかったんだろうね。そういえば、私は昔から勝った負けたに鈍感だったように思う。よかったじゃない、銀賞でも、と確かにあの時思っていた。こんな性格だから担任の先生から『人生のバスに乗り遅れないでね』と言われたのかな?まあいいや、なんとかなるもんね、だいたいのことは〜、と思う、いえ、思いたい、というか〜。