あっ、ウレシ!チューリップの原種の花が今にも咲こうとしている。椿の中でも一番好きな『わびすけ』もきれい!朝の風がやっと春めいてきたので、朝6時30分には外に出てみることが多くなった。

メールの相手は島根県の少子化対策部の黒田さん。今年から少子化対策のプロジェクトに私の絵が採用された。PR用ポスターのデザインの検討など追い込みの最中。もう少ししたら『ことのは大賞』の入選作を楽しい絵本にする打ち合わせをしたいと、お互いに胸をワクワクさせている。
絵一筋で?生きてきてしまい、他に何も知らない私が少子化対策に関わる矛盾を世間の皆様、どうかお許し下さいとまずは言っておかなくちゃ。黒田さんはと言えば、この少子化時代にあって3人の子育てをしている人で、あのふわっとした柔らかい笑顔の人が本当に仕事をしながら3人も子育てをしてきたのかな、と思うのだけど。その黒田さんを中心としたスタッフの方々と、とびきり楽しく仕事を進めていくつもりでいる。(写真左側が黒田さん)

黒田さんとは不思議な縁で出会った。そもそも数年前、今井美術館での個展の時、芳名帳に『加藤章人』という名前があり、住所は安来市。どうもその名前に見覚えがあると思っていたら、山陰中央新報の方だった。私はもう長い間、中央新報の『いわみ談話室』に文を書かせてもらっている。直接仕事でお会いした事はなくても、安来という遠いところから来て下さり、普通なら名前の下に(山陰中央新報)と書かれそうなものなのに、下手をしたら見逃してしまいそうな記帳をされた加藤さんという人はどんな方なんだろうとずっと思っていた。その加藤さんが、『この仕事には佐々木恵未さんをおいて他にいない』と黒田さんに推薦して下さったそうだ。私の絵をずっと心に留めていて下さった事が嬉しい。そして絵を見た黒田さんがとても気に入って下さったといういきさつ。

で、加藤さんと黒田さんが一緒に松江から打ち合わせに来られた。話が弾みすぎて、仕事の話はちゃんとしたかいね、という具合で帰られた。
その日、一通の手紙が届く。差出人は『浜村一城』さん。知らない人だ。開封すると、いわみ談話室の私の文に対する手紙だった。父が突然旅立ってしまったことを書いた文章を読んで、私に漢詩を作って送って下さったのだ。心に深くしみ入ってくる暖かい漢詩だった。この内容についてはいつか是非紹介したいと思っている。手紙を見た母が『この方は詩吟で有名な先生で、テイチクからレコードも出している素敵な方よ』と言う。昔、母が詩吟を習っていて、その人の名前を知っていたお陰で、どういう方なのかわかった。謙虚なその人の手紙を私は握りしめた。

そんな手紙が届いた事を黒田さんに話した。『そういえば、私の恩師も詩吟で有名な先生で、いつも感動的な授業をして下さり、今の私があるのはその先生のお陰なんです。名前は浜村先生と言いますが…』
『エ〜?その浜村先生が私に漢詩を作って送って下さったその人ですよ!』

なんという縁だろう。こんな事ってある?と目を白黒。
縁起をかつぐわけではないけれど、『この仕事はきっとうまくいくね〜』と二人とも少女のように?心弾ませた。

その後、黒田さんたちが企画した『子育て支援パスポート』という案が澄田知事から誉められたそうで、黒田さんが目を輝かせながら、今度は上司の長岡さんと一緒に来られた。ここでもまた話が弾みすぎてしまった…。

『こちらがうんと楽しい気持ちで仕事をすれば必ず人の心に届きますよね』と黒田さん。私も本当にそう思う。

少子化対策は簡単にはいかないだろう。地道な努力を辛抱強く続けていくことしかないけれど、報われない努力はないと信じて、夢を持って楽しい気持ちで仕事をしようと思っている。
これからの経過は少しづつこのホームページで紹介していきたい。

本日、長文で失礼しました。