一体いつまで寒いのかな?

でも、薪ストーブのお陰で、だいぶん助かっている。
本当は仕事机を薪ストーブのそばに置けばいいのだけど、そういうわけにもいかない。机のところまではなかなか暖まらないのだけど、しばらく薪ストーブのそばでスープなど飲んでいると骨の中まで暖まるから、その熱を温存した形で机に戻って仕事をするというわけ。以前は、灯油ストーブ+ランプストーブ+ハロゲンヒーターと、3つも使っても、手にしもやけが出来た。それにくらべれば、有難い、有難い。

昨夜はあんまり寒いから、今井美術館の今井館長さんを誘ってラーメンを食べに出かけて、しばらくぶりにいろんな話をした。この悪天候の中でも毎日美術館に行っておられるとか。桜江町の今年の雪は特別で、ちょっとやそこらでは行けない有様だし、立場は館長さんだし、たまには美術館を休んでおられるかなあと思っていた。が、万が一、遠くから美術館を目指して来られた方がいらして、休館にでもなっていたらさぞやがっかりされるだろうから、と行ける時は必ず行っておられるそうだ。

そういえば、童画展の時、月森さんと私とでちゃんと?お客様の応対をしている時も、「あら?今日は館長さんいらっしゃらないの?がっかりだわ〜」とおっしゃったお客さまがいた。はい、存在感が違います、わかっております(笑)。

月森さんはもうベテラン。美術館のことについては隅々まで把握している。私がだいぶん月森さんより年上だけれど、月森さんをお姉さんのように頼ってしまって(怒られるぅ〜!)。とにかく、なんでも相談できる人。私だって童画展の時は作家としてそこにいるのだ。だけど、綺麗な色の洋服を着こなし、やさしい笑顔の館長さんがそこにおられるのとおられないのとでは、やはり空気が違う。
「あのね、美術館に恵未さんの絵を見に行くとするでしょ?たとえ恵未さんと親しくても、けっこうこちらは緊張するものなんよ。それが、館長さんの笑顔で救われてリラックスして二階に上がれるわけ。いいよねえ〜、館長さんて」と言う人もいた。

それ、分かる気がする。
去年のこと。やはり食事に行った時のことだけれど、市営の五階建ての駐車場に車を置いていたので館長さんには一階にいてもらって、一人で取りに上がった。エレベーターに乗り、しばらくしてエレベーターが開いたらそこに館長さんがいた。「あら、館長さん、早く帰りましょう」と言うと、「あのね、めぐみさん、車はどうしたん?」とおっしゃる。「あ、そうだ、車を取りに行こうとしていたんですよね。ギャハハ〜、車、忘れてきちゃいました!」と言うと、「あらま、一人で行かせたから寂しかったかね?」と…。

うちの母だったら、私がそんなことをすれば、「頭がおかしくなったんじゃないかね」と、カタキを取ったみたいにボロクソに言うに決まっている。そこを館長さんは「一人で寂しかったかね?」とおっしゃる。そんなユーモアに富んだ館長さんの雰囲気が美術館には不可欠なのだと思う。
ここぞというときは、さすがに大きな力を発揮され、迫力さえ感じるけれど、普段は、気さくで楽しい館長さんだ。

今日も冷たい雨が降っているけれど、館長さんは美術館に行っていらっしゃるだろう。いつまでも、変わらずに、いつまでも美術館の館長さんでいてほしいと願っている。