江津市の浅利町の海側に風車が11機、設置される。
山側にも多くの風車が設置されたけれど、海側の風車は民間企業の運営(江津ウィンドパワー株式会社)。その風車に、絵本「人麻呂とよさみ姫」の絵が描かれる事になった。「上空80メートルに人麻呂とよさみ姫の絵が存在するという意味です」と最初説明されたとき、え?そんな高いところに絵があって下から見えますか?と質問した。が、ちゃんと見えるのだそうだ。

そうか、人麻呂とよさみ姫が上空80メートルのところに…か。キャッ!嬉しいなと思った。やっと部品がそろい、港に運ばれる事になった。

「佐々木さん。4日深夜3時に自動車を全部通行止めにして、トラックで風車を港に運びます。見に来られませんか?」

そりゃ、行きたいなと思ったけれど、さすがに深夜3時に一人でそこに行くのはためらった。そこに救世主現わる?!
お菓子教室の奈々子先生が、風車が見事な運送技術で運ばれる様子を何度も見てきたそうで、「めぐさん。私も見に行くから3時に待ち合わせしない?あれはすごいのよ」と誘って下さった。わぁ〜い、よかった!
                

設置場所から少し離れた港に既に横たえて置いてある風車をその2日前に見に行った。ウィングの付け根に当たるところに人麻呂とよさみ姫が描かれていた。素直に嬉しかった。あと20年は降ろされる事はないのだとか。何となく、人麻呂さんたちが、上空で故郷を守ってくれるような気がしたので、思わず心の中で「よろしくお願いします」と声をかけた。

そしていよいよ深夜3時に奈々子先生と待ち合わせ。まさか奈々子先生と夜中に待ち合わせするとは思わなかったわ〜(笑)ご主人の森先生(お医者さん)も一緒に来て下さっていた。う〜!寒いですねえ〜と言いながら空を見上げると満天の星。風が強かったせいか、ため息が出るほど美しい星空だった。
車が一台も通らない静寂な町の中を青いランプを付けた大型トラックが、低い、何ともいい音を立てて近づいてきた。あ、見えた見えた、人麻呂とよさみ姫が。でも、予想以上のスピードで通りすぎた。次に風車の鉄塔を乗せたトラックがきた。高さ八十メートルの鉄塔が分解されているとは言え、巨大!

続いてウィングがこちらにやってきた。
うそでしょう?一枚の羽根がこんなに大きいの?!これにはたまげた。小型飛行機なら飛行機の翼よりも長い気がする。
その巨大な物体を運転手と道路を歩く誘導者の連携で、それはそれは見事に狭い道を難なく曲がるのだからすごいとしかいいようが無かった。人間の力ってすごい!この技術、日本では青森県の運送会社でないと出来ないのだとか。はるばる青森からの遠征だ。しかも、風車の組み立てだけど、ワイヤーから釣り下がった人間が、その切り分けられた鉄塔を組み立てるのだそうで。そんな事は想像外だった。それこそ、そんな場面を見学したいけど、その時は立ち入り禁止となるのですって。残念!
実際の稼動はもう少し先になる。風車が回っているところを早くみたいな〜。