例年より早い梅雨入り。
大好きなヤマボウシが咲いている。雨にぬれるといっそう綺麗だ。
夏みかんの花の香りも漂い、花に鼻を近づけてにおいを嗅いでいると、その向こうの池に睡蓮がいっぱい咲いていることに気づいた。ちょっと前はちらほらだったのに、いつのまに?

猫ちゃんたちは雨が降るとあまり姿を見せなくなる。
が、モモちゃんだけは別で、明けても暮れても私にすり寄ってくる。黒猫のチコちゃんは相変わらず警戒心が強いけれど、モモちゃんは人なつこい。
そのモモちゃん。ちょっと前、ずいぶん大きなお腹をしていた。赤ちゃんを産みそうだと思っていて、そのうち、お腹がぺちゃんこになったから、ああ、産んだんだと思ったけれど、赤ちゃんはいないし、いつでも私のそばに来るし、子育てをしているように見えなかった。「お腹が大きいと思っていたのは錯覚だったか…」と思いながら様子を見ていた。

ところが、つい先日、仕事をしていると机の上部、天井あたりからゴソゴソと音がする。おかしいなと思って、外に出てみたけれど、何も変わった様子無し。

数日後、偶然モモの赤ちゃんを見つけた。その場所は、絶対に、どんなことがあっても、私以外の動物からは見つからないであろう安全な場所だった。
モモちゃん、すごい!まさに秘密基地。モモちゃんが秘密にしているのだから、ここでは詳しく言えないけれど?とにかくもう、よくこんな安全なところを見つけたものだと感心した。「あれえ、モモちゃん、こんなところで赤ちゃんを育てていたん?」と言うと、「見つかっちゃったか…」というような顔をしたのでおかしかった。正直、モモちゃんは決してべっぴん猫ではないけれど、赤ちゃんはうへ〜!!と叫んでしまうほど可愛かった。

もう少し大きくなれば、赤ちゃんを秘密基地から連れて降りることだろう。

毎回思うけれど、母親が子どもを守ろうとする姿は本当に美しいと思う。

たぶん父猫のはずのチコちゃんは、知らん顔をしている。最近はたまにしかやって来ない。たいがいにしなさいよ、チコ!と言いたくなる。

ここは山の中。だけど、自然に囲まれ、動物の暮らしを間近に見られる環境には感謝している。楽しいです、なかなか。