今日はお客様。少子化対策部の方々とお茶を飲みながら今後の方針などのお話をしてとても楽しかった。特別なおもてなしが出来ない代わりに、夏みかんの花の香りでお出迎え。「えらく、いい香りがすると思ったら、夏みかんの花だったんですねえ」と。

こういう時はヤッタァ〜と思う(笑)。私も夏みかんの花の香りは大好きで、早朝アトリエの外に出ると、朝の湿気が余計に香りを強くするのか、ふわ〜んと香水のように漂ってくる。ミツバチも忙しそう。母が考案した栗の枝で作った柵には、うまいことつるバラが巻き付いて可愛い花を咲かせた。待望のつるバラ。原種と言ってたっけ?素朴な感じで大好きな花だ。お客様が帰られてから池をのぞくと、夫婦の亀が!子どもは?と思ったけれど、池の中のようだ。一家で池に住んでいるのね〜。そう言えば、ふわふわ黒毛の可愛い子猫が、外に干しておいたクッションの上にちょこんと座っている。遠くに目をやると、お父さん猫もお母さん猫もいるのだけれど、放任主義の子育てみたいだ。どうも子どもを可愛がっている様子が無いのが心配。猫一家もアトリエのそばからずっと離れないので、どうやらここが縄張りのよう。まあ、いいかって感じ。

アトリエに戻って壊れかけのCDコンポで音楽を聴く。

突然だけれど、ボーカリスト河村隆一について。(敬意を込めて以下敬称略します)。「ボーカリスト」という呼び方がこんなにふさわしいアーティストを最近まで余り知らなかった。
以前のブログにささやかに応援メッセージを書いたけれど(と言って、もう7ヶ月も前に書いたのだった。)先日は河村隆一の全曲ノーマイク、ノースピーカーでのライブの模様をNHK BS2で放送していて、それを見てまた感激した。女性ボーカリストでは高橋真梨子が大好き。「五番街のマリー」が私にとっては日本一の名曲だし。でも、考えたら男性ボーカリストでは、いっぱい素晴らしい人がいるのに、特別にファンになったことが無かった。もう少し知ってみたい、もう少し聴いてみたいと矢継ぎ早にCDを買ったのは河村隆一が初めてかもしれない。なにしろ、河村隆一は見る度、聴く度に違うんだから。一体どういうことだろうと知りたくもなる。

とにかく私は新米ファンもいいとこ。知らないことが多いのだけれど、去年、3枚組のCD evergreen anniversary editionを買い、しつこいほど聴いた。飽きないのが不思議だった。声が好きなのはもちろん、きっとメロディーの美しさと、詩が、独特だからかなあ?その後、彼がLUNA SEAというロックグループで活躍していたことを知った。そのLUNA SEAを聴いてみたくなって、DVDを取り寄せた。なんでも終幕して以来7年ぶりの一夜限りのライブ(東京ドーム)ということだ。それこそロックは初めてだけれど、大音量で耳障りという先入観がいっぺんに吹っ飛ぶような素敵な音楽だった。LUNA SEAでのボーカリストとしては河村隆一ではなくてRYUICHIなんだって。聴いてみると、RYUICHIは私が最近知った河村隆一とは別人だった。大音量にも負けない、空の彼方までも響いて行くような乾いた美声。鋭利な感じ。迫力だし、パフォーマンスは決して激しくなく静かだけれど、ひとつひとつの手の動き、体の動きがきれい。そのDVDでは、水を得た魚のように、のびのびと、そして特別にキラキラと輝いているように見えた。「gravity」と言う曲が好きだった。

もっと好きなのが、「人間失格」というミニアルバム。映画、太宰治「ピカレスク」に主演した時に発売された収録7曲のアルバム。人の心の闇、切なさ、ダークな部分の表現。それこそが彼の真骨頂ではないかとさえ思えた。

その中で、一番の驚きは、liar’s hymnという曲。

エイヘイハイヘイアイハーサイ〜♪でも僕は思うんだ 正直者も好き勝手に見えちゃ何も届かない気がするんだ それでも心の叫びに答えて行こう いつでも

エイヘイハイヘイアイハーサイ〜♪でも僕は思うんだ 好き嫌いもはっきりし過ぎると誰とも通わない気がするんだ それでも嫌なものは嫌ですね いつでも

上の短い歌詞を、モンゴルとかインカを思わせるようなオリエンタルなサウンドに乗せて歌っている。嫌なものは嫌ですね〜♪と。他の誰がこんな曲を作れて、他の誰がこんな曲を歌えるのかと思って、しばし、ぼう然だった。

静かな激しさ。それにひかれるんだと思う。

ライブで、love isという曲をノーマイクで歌った。それはオペラ式な歌い方ではなく、自身のポップスの曲を普通に歌って軽々とホール中に声を響かせた。そのときの驚きを今も鮮明に覚えている。オーチャードホールというアーティスト憧れの場所で、全曲ノーマイクノースピーカーで歌うというライブを、テレビで見られたのは本当に嬉しかった。少しオペラ式の歌い方になっていたのが気になったけれど、大きな会場を考えればアレが最適だったのかな。河村隆一オリジナルの新しいもうひとつのジャンルの始まり。何かと比べるものでもなくて。素晴らしかった。
それにしても、ロック歌手として、ソロのポップス歌手として、時にミュージカル。今度はノーマイクと、それぞれに全く別人のように違う表現を持つ人。見た事無い!!

この長文のブログ。「メグさんのブログ、長過ぎるよぉ〜」とクレームがつくかなあ?どうやって、最後締めたらいいでしょうか?
では、SEE YOU AGAIN です。