連休が終わった。今年もまた連休全く関係無く、机にへばりついていたら、今井美術館の今井館長さんが『ちょっとだけでも、どこかへ出かけなくっちゃね』と、水族館アクアスにカレンダーの取材をかねて誘って下さり、おまけにとびきりおいしい食事をごちそうになってしまった。おかげで、世間並みの連休を一日味わえて、ウレシウレシ〜。

私の絵は色が出にくい上に、デザインも難しい。数年前の童画集制作で試行錯誤を繰り返し、モンク無しの印刷をして下さったK印刷によって、今度のポスターの色もきれいに出たし、信頼しているMさんのデザインも良かったし、いいスタートが出来たと喜んだ。
いいスタートではあったけれど、大変な事が起きた。その信頼し、頼り切っていたデザイナーのMさんが今年の3月で退職してしまったのだ。迷い、悩んだ末、長年夢見てきた事を実現するためには今しかないと決意したとのこと。彼は去年の暮れ頃から私に何か言いたげだったけれど、退職するとは全くの予想外でショックだった。彼の夢とは、柳生博(俳優の)さんが長年にわたって手がけた八ヶ岳倶楽部のような自然がいっぱいの空間をふるさと石見町に作りたい、ということ。彼は今、単身、その八ヶ岳倶楽部で新人として働きながら勉強している。(夢のある話なので実名で書きたいけれど、プライバシーがあるので、ここではイニシャルで)

先頃、写真付きメールが八ヶ岳から届いた。40歳半ばの彼が若者に交じって新人として働く事はやはり辛いだろうなと思いながら写真を見ると、いえいえ、生き生きと希望に輝いた目をしているではないの!夢に向かって歩き始めたMさんに心からエールを送りたい。突然の退社は私にとって打撃ではあったけれど、デザイナーとしての生活にいったん区切りをつけて、さらには愛おしい家族としばらく離れてゼロから始めるその勇気はスゴイ!と思った。眩しいとさえ思う。
彼なら必ずその夢を実現させるに違いないと思っている。

Mさんと同僚のカメラマン、田中さんが絵の撮影に来て下さった。ポジフィルムでの撮影とは別に、えらい高級そうなデジカメで撮影したものをパソコンに添付して下さる。デジカメ撮影でも、プロが撮るとこんなに違うの?と思うほど、やはりうまい!技術ってすごいな。
田中さんとお茶を飲みながら、いつのまにかMさんがつくるであろう石見町倶楽部の夢を田中さんも私も一緒に見ている事に気付いた。夢の横取り?楽しみだわ、ホント。
さて、私は相変わらずの私の絵を今日も描こう!
その前にコーヒーブレイク。ちょっとため息をつきながら…。(写真は絵『春のおはなし』100号)