夜、友人が来ていた。後方でバサッと音がした。かまわず話し続け、『さよなら』した後、机に戻った。ん?何?描きかけの絵の上に見たこともないような長さ4センチもある大きな虫が止まっている!虫と目が合った。なんだろ?よ〜く見るとスズメバチじゃないの!スズメバチジェットがあることは気がついたけれど、それを使えば絵が汚れる。そうだ、ガラスのコップで生け捕りにしようと思い、コップを持って近づくと私をギロリと見る。怖い!にらめっこすること30分。とうとうスズメバチジェットを吹きかけた。即死だ。まだ死骸が机の下に転がっている。幸い絵のパネルのしみは10分後、蒸発して消えていた。明日は高角小学校の生徒が来る予定だけれどその時でなくて良かったと胸を撫で下ろした。

高角小学校の女子生徒2人と男子生徒2人が教頭先生と一緒にインタビューに来た。かわいい〜!3年生とはいえ、まだまだ幼い感じ。お行儀よく座り、し〜ん。何とかインタビューは終わったけれど、相当緊張したみたいだった。無理もないよね。初対面の大人の前だもの。
先日浜田高校の女子生徒が童画展開催中の今井美術館に取材に来た。取材に来たというのに言葉少なだ。取材になる?と聞くと、彼女は高角小学校出身で3年生の時から卒業するまで毎日絵を見ていたからと答えた。つまりそんなわけで緊張しているということだった。今日の高角小学校の生徒は、何かを感じてくれただろうかと心配になりながらも、きっと最近の子どもは言葉で表現しなくても心ではきっと彼らなりのことを感じてくれているに違いないと思った。
彼女たちにまた生き生きと会えるように仕事頑張らなきゃと思った。

今井美術館では5年前の童画展の時と全く変らず、今井館長の優しい笑顔と、月森さんのフォローに支えられて、楽しく展開している。広島や山口県など遠くから来て下さっている人が多いことに驚いている。
当初、長丁場の童画展なので第一第三土日は休館日の予定だったけれど、団体の申し込みがあり開館していたら、遠方から童画展めざして来られた方がいて、開けていて良かったという場面が何度もあった。よってお休み返上。土日は休み無し、ということに決まった。館長さん、月森さん、ありがとうございます!

この前は広島の友人と長年ぶりの再会を喜んだ。こういうことがあることも嬉しい。その日の閉館10分前、綺麗な若い女性が駆け込んで来た。ずいぶん息を切らしていた様子だった。静かにゆっくりと見ていたので思わず『どちらからですか?』と話しかけてみた。浜田市に住む大学生で韓国からの留学生だとか。浜田市で童画展のポスターを見て是非行きたいと思い、バイト先でお休みをもらい、浜田から列車で1時間かけて来たのだと。閉館に間に合いそうになかったので川戸駅から美術館まで全速力で走って来たのだと言う。わぁ、そこまでしてきてくれたんだと感激しながら熱い紅茶を入れた。会場では2人きり。ゆっくりと話した。病身の父親を心配しながらも、お正月も帰らず日本に留まるそうだ。たった一人で日本に来て、バイトをしながら彼女はしっかり目的を持って勉強している。すごいなあ、眩しいなあ〜。いい一日に感謝した。