いよいよふるさとカレンダーの製作に入る。早速取材をはじめた。
ふるさと、と言っても江津市に限った事ではなく『石見地方』全体を考えているけれど、まずは、前からぜひ描きたいと思っていたところから描くことにした。スケッチをしてその通りに描くわけではなく、そこのイメージを取り込むだけにしても、取材は念入りにする。

まずは焼き物の里、嶋田窯におじゃました。いきなり行って『写真を撮らせてください』という厚かましい私の申し出にも、お店の人は『そりゃそりゃあ、どうぞ、どうぞ』と言って快く案内して下さった。

すごい規模の登り窯で、これだけの規模の登り窯を今も実際に使っているところは全国でも珍しいそうだ。5年前、父と二人で『窯出し』に出かけていろんな器を買った。窯から出したばかりなので、触るとまだホクホク暖かかった。嶋田窯の嶋田春男さんが、父を見つけてお茶を振る舞って下さったけれど、その茶器が古めかしくて素敵だった。その日は朝から日焼けしそうなほど晴れ渡った日だった事を覚えている。大がめの製作技術で現代の名工にも選ばれた嶋田春男さんは、今は身体が弱くなられて、絵付けだけをなさっているとの事。でも、未だに現役でという事が素晴らしいと思う。
私の興味は、登り窯がある周辺の風景にもあり、過疎地と言っても、住宅が込み合っているところが少なくない中で、ここは、こんもりした森の中に一軒一軒の家が見え隠れして、昔のままの家々が点在している。畑も多い。本当に伸びやかな眺めなのだ。
工房では4代目の嶋田さんとベテランの職人さんが楽しそうに手を器用に動かしておられた。昔から職人さんの仕事を眺めている事が大好きなので、日がな一日ここにいたいなと思った。

温泉津の漁港にも足を伸ばした。漁師さんたちが海辺でバーベキューパーティー?をしていた。お酒片手に。めちゃくちゃ美味しそう!この時ばかりは、生まれ変わったら絶対に漁師になるぞ、と思った。だって、50メートルくらいはなれた私のところまで、その匂いが届いてきたのだから。穫りたての魚や貝だもんね。
そんな贅沢あります?

さて、ここをどんな風に描けるかは不明…?これからこれからです、ヒヒヒ。