11月2日。あったか家族展会期中に、桜江小学校へ「お話会」に出かけた。その話した内容を、山陰中央新報社による「新聞教室」で5年生が記事を書くという試みで。

校庭が広くて、木のぬくもりがある校舎はまだ新しい感じ。先生に案内されて校舎を歩くと、会場である体育館に面した2階の図書館のガラスに「佐々木恵未さんお話会」と特大の紙に書いて貼ってあった。うわ!先生が作られたのかな、大変だっただろうなあと思い、ますますドキドキしてきた。図書館に案内していただいて。そこも楽しく飾り付けがしてあって児童が居心地がいいものだからしょっちゅう図書館にいるそうだ。ちゃ〜んと「あったか家族展」のポスターを貼ってくださっていた。ありがとうございます。

もう、まな板の上の鯉だ、なんとかなるさと、いよいよ児童の前に立ったけれど、話し始めたら児童たちがいっぱい質問してくれて、質問に答えているうちに終わってしまった。つまり、あがる暇はなかった(笑)。

あれで記事になるのかと心配したけれど、昨日、桜小学校から全校生徒の感想文…それも「あったか家族展」の感想と「お話会」の感想と両方書いてあるものが届けられた。封筒を開けると、一冊一冊の表紙に絵が書いてあり、可愛いリボンで装飾してある。どれも詳しく、しっかりした文字で書いてあった。担任の先生が当日の写真のCDも入れてくださっていた。

読んでいると涙が出てくる。一生懸命に絵を見て、一生懸命に話を聞いてくれていて、ああ、これこそが私の宝物になる。宝石などとうてい及ばない真の宝物だ。

四年生だったかな?「あったか家族展を見て。文字と絵のバランスがいいと思った」という感想があった。参ったな〜。

11月9日には、渡津小学校へ行ってきた。立松和平さんの本を読んで、その感想を児童が話すのを聞いた後で、「命」について語る、という私にはおもむきの変わった内容だった。「海の命」というタイトルで、立松和平さんらしく、優しく純粋な内容だった。私は亡き兄のことを話したけれど、この日の授業の感想文も届いた。6年生ともなると、だいぶん大人だ。でも、本当に素直。心が洗われる気がした。

実際、学校でのお話会は、私の得意とするところではないし、ガラではないのだけど、こうして児童から感想文が届くと、素直に嬉しい。

まだ普段の仕事に戻れないでいる。時間的にということではなく、心がということ。中央新報掲載「あったか家族」がひとまず終了ということで、読者からのコメント集が担当の水野さんから送られてきた。ものすごい数…。最近はずいぶん涙もろくなった。「佐々木恵未さん。またね。待ってます」という言葉などに触れるだけでもうダメ〜…。

明日から、本当に明日から、また頑張ろう…と思う。ホントです。

追伸*昨日、山陰中央新報社の中村さんがいらっしゃった。あったか家族展開催を企画してくださった方だ。「佐々木さん、小森君がね、打ち上げの翌日、直立不動の姿勢で僕に言ったんですよ。『今回、あったか家族展のスタッフにしていただいてありがとうございました』って…」その言葉を聞いて、涙があふれた。幼い2歳の子どもが待ちわびる顔を想像しながら、昼夜走り回ってくださった上に、ありがとうございましたと言ってくださった気持ちに、どう感謝していいか分からない。そしてもうひとつ、中村さんがおっしゃったこと。「小森君や山根君が、展覧会の間、毎日が楽しいって言うんですよ。これは上司冥利につきます」と。なんて素晴らしい人だろう。
本当に大切なことを学んだ展覧会だった。